ER832 CellStatz 微生物増殖アナライザー
- 容量結合式非接触電導度 (C4D) の技術を応用
- 試料容器は NORELL™ スタンダードシリーズ™ のNMRチューブ, 5 ㎜ OD, 1.8~2.2 ㎖ を使用
- 僅かな電導度の変化を高精度で検出しリアルタイムで増殖速度曲線を作成
- 均一、非均一に係わらず標準的な培養溶液や複雑な基質(血液、ヨーグルト、ミンチ、汚水、汚泥など)中の微生物の増殖を自動的にモニターしリアルタイムで増殖速度曲線を表示
- 薬品等の消費材を必要としない:全測定工程を通じて微生物の分離や精製の必要は無く、しかも物理的、化学的、生物学的な補填や化学薬品等の消費材の必要は全くありません。
- シンプルで操作性に優れ、測定工程は全て自動化されておりランニングコストも低く簡単な操作で高い測定精度が得られます。
CellStatz微生物増殖アナライザーは、定温培養しながら微生物の増殖プロセスをリアルタイムで記録し分析するインテリジェンスなシステムで、非侵襲的かつ非接触式に微生物の増殖につれて変化する電導度を連続的にモニターします。本システムは秒単位の時間分解能で増殖曲線を自動作成し、微生物の増殖率や加速度曲線及び曲線上の動的パラメータを自動的にレポートします。これは細菌、菌類、ウイルス、微細藻類、細胞など様々な微生物の増殖プロセスを効率的にかつ正確に分析する理想的なツールです。
これらの微生物増殖プロセスが単純な基質(培地など)または複雑な基質(血液や汚泥など)で発生する場合でも、全体の分析プロセスは完全に自動化されており、微生物の分離や精製、および物理的、化学的、生物学的な補填や消耗材は全く必要ありません。また操作も簡単で汎用性がありランニングコストは安くしかも高い精度を示しますので、微生物増殖に関連する研究を効率的に投資効果も大幅に向上させることができます。
研究分野
- 医学ー抗菌薬の開発や複合的な生体基質内での抗生物質の感受性試験
- 臨床ー菌血症の迅速な検出、病原性細菌の生理学的特性の分析、フローモジュレーション
- 食品ー 発酵条件の最適化、発酵プロセスのモニタリング、迅速な菌数検出や新素材の開発
- 環境ーナノ素材や抗生物質、マイクロプラスチックが微生物の環境に与える毒性作用
- 産業ー選択培地の開発、建設プロジェクトや廃棄物の分解による耐腐食性の研究
- 生命ー 微生物関連の理論や工学技術の研究、遺伝子工学
- 試験ー ビタミン、アミノ酸、抗生物質、消毒剤、毒素などの生物学的分析
- エコロジー水処理、バイオフィルム、活性汚泥処理などのプロセスの研究
- 農業ー水産養殖水中の病原性ビブリオの迅速な検出、ミクロ生態学的病原体の研究開発
参考資料
アプリケーションノート
- Quantification of Escherichia coli Growth Dynamics including Growth Kinetics, Growth Rate, and Acceleration
- Method for Counting the Total Number of Colonies in Ice Cream
- Rapid Determination Method for Total Colony Count of Pathogenic Vibrio in Clams
- Rapid Determination Method for Total Number of Pathogenic Vibrio Volonies in Shrimp Aquaculture Water
Citations
-
Automatically showing microbial growth kinetics with a high-performance microbial growth analyzer. Xuzhi Zhang, Qianqian Yang, Liangyu Ma, Dahai Zhang, Wentao Lin, Nick Schlensky, Hongrui Cheng, Yuanhui Zheng, Xiliang Luo, Caifeng Ding, Yan Zhang, Xiangyi Hou, Feng Lu, Hua Yan, Ruoju Wang, Chen-Zhong Li, Keming Qu. Biosensors and Bioelectronics - Volume 239, 1 November 2023, 115626
-
A universal automated method for determining the bacteriostatic activity of nanomaterials. Xuzhi Zhang, Xiaochun Wang, Hongrui Cheng, Yuanhui Zheng, Jun Zhao, Keming Qu. Journal of Hazardous Materials - Volume 413, 5 July 2021, 125320
概要
- 電源: 220V/250V AC.電源ケーブル付き
- コンピュータ接続: USB, Type B ケーブル付き
- サンプル容量: 1.8~2.2 ㎖
電導度
- 入力リニアレンジ 1: 0 ~ 20.000 mS/cm
- 入力リニアレンジ 2: 0 ~ 60.000 mS/cm
- キャリブレーション: 1点または2点較正 (CellStatz™ ソフトウェア上)
感度
電導度変化 ~125 mV / mS/cm
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チャンネル間の並列処理誤差: RSD ≤ 2.0%
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再現性誤差: RSD ≤ 1.2%
CellStatz™ によるマルチチャンネルデータ解析機能
- ノーマライゼイション、キャリブレーション
- リファレンス、オフセット
- 1次微分、2次微分
- スムージングイ、カーブフィッティング (Polynomial, Gaussian and Gompertz)
保温
- 温度範囲:10 ~ 60 ℃、精度 +/- 0.5 ℃
測定対象
- 均一、不均一を問わず増殖過程で培養液中の電導度が変化(> 0.5 mS/cm)を示すバクテリア、カビ、ウイルス等の微生物