マイクロチップ電気泳動
マイクロチップ電気泳動は小さなマイクロフルイディックチップや lab-on-a-chip 内のチャネルに流れる溶液に高電圧を掛けて化合物を分離する分析法です。チャネル内の全てのイオン (陽イオン、陰イオンを問わず) は電気浸透流 (EOF) の作用によって同じ方向に移動します。 それぞれのイオン移動度の違いによってチャネルを移動する測定物質を、チップの出口近傍の C4D 電極で検出します。
非接触電導度検出はほぼ全ての荷電化合物を捉えます:無機アニオンやカチオン、カルボン酸やアミン、アミノ酸、ペプチド、タンパクなどの有機イオン、DNAフラグメント、抗生物質などの医薬化合物。分析には標識や修飾などの調整は通常必要ありません。検出限界はUV-VIS吸光度法と同等かそれ以上です。
C4Dを使ったマイクロチップ電気泳動はカチオンやアニオンの分析、電気浸透流の研究に利用されています。
ER455 マイクロチップ電気泳動システムII はC4Dマイクロチップを使って電気泳動分析をするための機器が全て揃っています。
システムの内訳:
ご使用中のマイクロチップ電気泳動装置には、パワサプライとしてER430 Hig高電圧シーケンサを加えることをお奨めします。
出力設定用の Sequencer ソフトウェアは大変使い易く、マイクロチップに通電する電圧レベルのシーケンススケジュールの作成も簡単です。高電圧装置を安全に操作するためのインターロック機能が付いています。
装置のコントロールはUSB接続でRS232シリアルプロコルとしてユーザが作成するソフトウェアで、またはLabVIEW, Connect、WinWedge、HyperTerminal 等のパッケージも使えます。またUV計や蛍光検出器のアナログシグナルをC4D データシステムやPowerChrom、e-corder に接続すれば、PowerChromや Chart ソフトウェアでデータの記録解析が大変便利になります。